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『勝家。ここはどこだ?』
今いる場所も、
勝家の涙の意味もわからない。
「ここは冥界。
つまりあの世でございます。」
『は?冥界?』
勝家…
遂にこいつボケたか?
まぁ爺だもんな。
いずれは来るボケが
今来たのだろう。
俺は哀れむような目で
勝家を見た。
「殿。私はボケたわけではありません。」
何!?
こいつは読心術が出来るのか?
…
いや、こんな武だけの爺に
出来るはずがない。
と、いうことは…
『真理か?』
「はい。」
俺…死んだの?
『ということは俺は死んだのか?』
「はい。覚えていらっしゃいませんか?
本能寺でのことを。」
本能寺?
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