運命?奇跡?とにかく出会えたってことが大切なんだ

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終業式を終えた春人たちはまたもや商店街にいた 寝てばかりの春人は終業式に遅刻したが佳奈が上手いことやってくれて バレなかった しかしそのお礼としてまたもや付き添われている 明日はイヴだそうだ すっかり忘れていた春人だった とくに普通の日と変わらないのでそんなのは気にしなかった 「ねぇ春人?」 「…」 「ねぇってばー春人」 パシッ 「いてーな…」 おもいっきり平手打ちを食らった… 「なんだよ?」 「春人はどっちがいい?」 (つかおい、いつの間に呼び捨て?まぁいいけどさぁ…) 手袋を差し出す佳奈 水色と黄色が手に取られていた 「俺は水色かな?」 「じゃあこれ買おう!春人のおごりで」 笑いながらこっちを向く佳奈にはどうしても弱い 「わかった、いいよ」 (どうせ俺がつけるわけだし) 水色の手袋を二つ買う X'masセールで安かったので助かった 「つかなんで二つなんだ?」 「私も付けるから~」 軽く照れながら手袋をひとつ取って両手にはめた 「春人もはやくつけて!」 言われるがままにつけてしまう… 「え?待てよこれじゃペアルック…」 「うん、そだよ。初めて春人に買ってもらった物だから大切にするね」 (ヤバいなんか超恥ずかしい…どうしよってかこれじゃまるで付き合ってるみたいじゃ?) 「私たち付き合ってるみたいだね…」 そう言った佳奈は左手をそっと握ってきた 水色の手袋が繋がる 「ねぇこのまま付き合わない?」 ニコッと照れながら笑う佳奈 (卑怯だ…元々がカワイイのにそんなの見たら断れねーよ) 《春人…好きだよ…》 「で…でもさ、俺たち出会ってまだ少ししか経ってないしさ…それに俺付き合いかたとかわからないし…」 「実は私も初めてなんだ…だからお互い試す気持ちで付き合お?」 真剣な目の佳奈 (この気持ちが好きっていうものかもしれない…はっきり解らねぇよ…) 「やっぱり駄目…だよ…ね?」 涙目になる佳奈 佳奈の悲しい顔を見るのは嫌だった だから頷いた… この時はそれでよかったと思ったんだ… 「いいよ…付き合おっか…佳奈」 「本当?やった…嬉しい…」 佳奈はモテた…なのに俺を選んだ でも、俺は君を傷つけることになるのに…
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