ここは幻想郷。

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と、いうわけにはいかなかった。 まあある程度の距離は離せたので、全速力で走った。 その最中、ふと思った事。 どこかで見たことのある風景なのだ。 それを思い出すのに数秒とかからなかった。 鶴来「ここは・・・だったらもしかして!」 俺はある確信を持って色々なことを想像した。 炎、氷、雷。 じっと手を見たり、目を凝らしてみたり、本当に色々。 しかし、何も起こらなかった。 そんなことをしている内に妖怪との距離がかなり近くなってしまった。 鶴来「だーめかーwwああ食われるwさらば俺の人生www」 と、走りながら呟いていると、 ガサ、 鶴来「ん?」 そこには、やたら見覚えがあるウサ耳。 鶴来「えっw」 ウサ耳「えっ?」 ぶつかりそうになった。 急停止。顔を確認。 鶴来「・・・あ、やっぱここ幻想郷なのねw」 ウサ耳「え?え?」 まあこんなことをしてる暇はなかったりして。 鶴来「あの、後ろから妖怪が襲ってきてるんですが、助けてくれませんか?」 プライド?知らんw 俺はウサ耳の娘に助けを求めた。 ウサ耳「え、妖怪?あ、ほんとだ」 そう言うと、俺の後ろに立ち、何かをした。 その一瞬を俺は見てなかったが、まあ大体わかっている。 妖怪達は頭を抱えて苦しんでいる。 ウサ耳「もう大丈夫ですよ」 鶴来「ああ、ありがとう」 とひとまず礼を言う。 ここが俺の知っている所ならこの娘は・・・ 鶴来「あの・・・もしかして、」 ウサ耳「はい?」 鶴来「あなたの名前、鈴仙 優曇華院 イナバ・・・ですか?」 ウサ耳「え!何故それを!?」 ああ、やっぱり。
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