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「まぁ…人は必ず誰かに支えられて生きているよな。『俺は一人で生きてきた』って気取ってる奴は単なる馬鹿だ。『お前は赤ん坊の頃、誰に育ててもらった?』っつー話だ」
「ハハハッ!それ、笑える」
そうだ。
人は陰に支える人がいるから…いてくれるから立っていられる。その恩はどう返せば良い?それは自分自身が成長すること。それが一番の支えてくれてる人への恩返し……と俺は思う。これは決してざれ言ではなくこれは真理だと俺は思う。支えてくれた人が支えた人の成長を見る…、これは何かしらの達成感、高揚感があるからだ。
「……ん?お前、少しは元気になったみたいだなぁ?」
「……そういえば………だな」
支えられている………か。
「ヨッシャ!!そろそろ飯食い行こうぜ。何か腹減ったわ」
「あぁ、俺奢るわ」
「おぉ!マジで!?」
「まぁ……今度奢って貰うけどな~」
「それ、奢りって言うかぁ?」
「気にするな。行くぞ~」
世界なんかどうでもいい。
今、自分が頑張って成長しているならそれに向き合うべき。…まぁ、絶対に正しい訳ではない。詰まるところ、絶対に正しいことなんか存在しない。正しいと判別するのは自分一人では出来ない。これ皆に認められて、初めて『正』しくなる。
俺はそう思うんだ。
―END―
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