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困り果てていた時、突然インターフォンが鳴り響く。
恐る恐る出ると、隣に住んでいる、幼馴染の裕樹が立っていた。
「あれ? 弘樹、どうしたの?」
私がそう聞くと、弘樹は白くて小さな箱を差し出した。
「ケーキ。バイト先でもらったんだけど、二つもいらなくてさぁ。よかったら一緒に食べないか?」
「わっ。嬉しい。……そっか。あんたの親も出かけているんだっけ?」
昔から親どうしも仲良くて、たいていお母さんから情報が入ってくる。
縁があるのか、たまに休日同じ行動していることも数回あった。
まるで打ち合わせでもしたかのように。
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