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「そうなんだよ。いくら高校生になったからって、安心しすぎだよな」
「ほんと」
私達は苦笑する。
信頼してくれるのは嬉しいんだけれど。
「あ、弘樹はもう晩御飯食べた?」
「まだ。何食べるか考えていたとこ」
「それじゃあ一緒に晩御飯食べよう。作ったのはいいんだけど、作りすぎちゃって」
私が提案すると、弘樹は喜んでその提案に乗った。
「助かるよ。んじゃ、ごちそうになろうかな?」
「うん。上がって」
弘樹を家に招き、すぐに食事の準備をした。
「いただきます」
お互い声を揃え、さっそく料理を食べた。
弘樹は一口食べて「おいしい」と笑顔で言う。
その笑顔一つで、さっきまで寂しかったのが嘘のように、心があたたまる。
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