しらない
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その部屋には窓がありました。小さな小さな円い窓。 朝には朝日が差し込み、小鳥が梢で歌を謳います。 夜には月が覗き、暖かな金色の光を注ぎます。漆黒の空に鏤(ちりば)められた銀の星々は数え切れない物語を連れてきます。 そんな小さな窓が少年の世界でした。 そんな世界が少年の全てでした。
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