第弐章~舞い降りる青~

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[麻帆良学園 世界樹前広場] 「マスター。侵入者です。数は15体になるかと」 メイド服を着た長身の少女が金髪の少女に言う。 「―――綺麗な三日月だというのに…… 鬼共め、雅というものを知らんのか」 金髪の少女は忌々しく言葉を放つ。 「まあいい。行くぞ茶々丸!さっさと終わらして帰るぞ」 「イエス マスター」 茶々丸と呼ばれる少女は、金髪の少女を肩に乗せ進入者達のところへ飛び去っていく。 [麻帆良学園 郊外] 金髪の少女達が着いた先には、一つ目の巨人やカラス頭で翼を生やした異形の者達の姿があった。 「なんや来ると思たら、おぼこい嬢ちゃん達かいな。悪いが嬢ちゃん二人には消えてもらうで」 「黙れ鬼共!この私をガキだと!!?茶々丸、全力でいくぞ!」 それが戦いの合図か両者が激突しあう。 同時刻 少女達が戦闘する1km先に高濃度のマナが収縮する。 それは空間をも歪ませるものであった。 「―――んだここは?俺はたしか……」 マナの濃さが平常に戻るとそこには、青き甲冑に身を包む槍兵の姿が存在していた。 「そうか、バゼット・・・んとにいい女には縁がねえぜ」 ランサーは懐かしむように笑う。 「ん?こりゃ血のニオイか。 ―――は!たしかに願ったが、現状もわからぬ内からとはな!!」 どこから出したのか、朱色の槍を片手に最速のサーヴァントが駆け出した。
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