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[麻帆良学園 世界樹前広場]
「マスター。侵入者です。数は15体になるかと」
メイド服を着た長身の少女が金髪の少女に言う。
「―――綺麗な三日月だというのに……
鬼共め、雅というものを知らんのか」
金髪の少女は忌々しく言葉を放つ。
「まあいい。行くぞ茶々丸!さっさと終わらして帰るぞ」
「イエス マスター」
茶々丸と呼ばれる少女は、金髪の少女を肩に乗せ進入者達のところへ飛び去っていく。
[麻帆良学園 郊外]
金髪の少女達が着いた先には、一つ目の巨人やカラス頭で翼を生やした異形の者達の姿があった。
「なんや来ると思たら、おぼこい嬢ちゃん達かいな。悪いが嬢ちゃん二人には消えてもらうで」
「黙れ鬼共!この私をガキだと!!?茶々丸、全力でいくぞ!」
それが戦いの合図か両者が激突しあう。
同時刻 少女達が戦闘する1km先に高濃度のマナが収縮する。
それは空間をも歪ませるものであった。
「―――んだここは?俺はたしか……」
マナの濃さが平常に戻るとそこには、青き甲冑に身を包む槍兵の姿が存在していた。
「そうか、バゼット・・・んとにいい女には縁がねえぜ」
ランサーは懐かしむように笑う。
「ん?こりゃ血のニオイか。
―――は!たしかに願ったが、現状もわからぬ内からとはな!!」
どこから出したのか、朱色の槍を片手に最速のサーヴァントが駆け出した。
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