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長い付き合い故に、その眼差しだけで、機嫌を推し量れる。今日はそんなに、悪くない。
暁の肩まで伸びた髪は、さらさらとしていて、女性が羨むほど綺麗で、緋い色をしている。
目が朱色で見る者全てを射抜くようだ。片眼鏡を掛けているから、余計に冷たい印象を与えるのかもしれない。
ちなみに美少女と間違えられることはしょっちゅうで、報復を受けた奴は数知れない。
ある人物は、暁を女の子と本気で間違えて、雪の降る日に、笑顔で水をぶっかけた。一歩間違えれば、生死に関わる。
しかし、暁はしれっと言ってのけた。
「寒中水泳みたいなものですよ。」
以後その人物は暁に近づかなくなった。
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