プロローグ ファーストコンタクト

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これは、俺が中学の頃に起きた話だ。 その時の俺は、まさか今みたいな状況になるなんて想像もしてなかった。 それは、とある週末に起きた事件から始まった。 友人との待ち合わせで、地元の繁華街に向かう途中の出来事だった。 「やべっ、もうこんな時間か」 寝坊したために家を出たのが時間ギリギリだった。 チャリンコで全力疾走してるのは俺、榊 光介。 この時は14歳だった。 その時道中で、ちょっと気分が悪いのを見てしまった。 「いい加減にしろと言うのが聞こえなかったか?」 「うるせえな。てめぇは大人しく俺たちに着いてくりゃいいんだよ!」 コンビニの陰で、少女に絡む悪そうな兄ちゃん三人組。 まあこういう奴らはどこにでもいるようだ。 ただのナンパなら放って置いたが、これは流石に無視できなかった。 軽い感じを装いながら声をかけた。 「おいてめえら、何やってんだよ?」 「ああ?話も知らねぇよそのガキは引っ込んでろ!」 「怒鳴りゃ誰でもビビるなんて思ってんじゃねぇよな?」 数分後に地面とキスしてたのは連中の方だった。 「大丈夫ですか?」 「あ、ああ。ありがとうございました」
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