プロローグ ファーストコンタクト

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改めて見るとすごい美少女だった。 身長は俺と目線があうからほぼ同じ。 ということは、当時の彼女は最低でも165cmはあった。 そして、髪は日本人形のように艶やかな黒で、腰に届くか届かないかという長さ。 顔は凛々しく整っており、スタイルも均整がとれた素晴らしいものだ。 服装は、トップスに黒のパーカー。 インナーには赤いTシャツで、首周りの穴にチェーンを通している。両方ともBADBOYSブランドだ。 胸元に谷間が少しのぞいているように見える。 ボトムは黒のジーンズで、靴は黒のスニーカーだ。 似合っている。その辺の兄ちゃんが着るよりはるかにかっこいい。 しかし、いつまでも見とれていても仕方ない。 「じゃ、人待たしてるから、ここで」 「待ってください!」 彼女は叫んで、俺の腕をつかんで引き留めた。 「何か?」 「私は東上院 京華と申します。せめてお名前だけでも…」 「榊 光介です。また会えるといいですね」 「はい!」 そして彼女、東上院とのファーストコンタクトは終わりを告げた。 その後、遅刻したことを仲間に詫び、その日の昼飯を奢らされる羽目になったが。
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