第一章 人物紹介という名の日常物語

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ちなみに、本日の俺の服装は、トップスにBADBOYSの赤いジップパーカー。 インナーに上が白、下が黒の重ね着風Tシャツ。胸元でシルバーチェーンが巡っており、ブランドはWILD LIFE。 ボトムにはα-CLUBの青のダメージジーンズ。 鏡を見れば何処にでもいそうな青年の顔がある。俺だ。 靴は白地の紐スニーカー。ブランドは不明だ。 「行ってくる」 「はーい。夕飯には戻りなさいね?」 「わかってるさ。じゃ」 「気をつけて」 ちなみに世間では今日は平日である。 そのため父さんはいない。 「待たせたな」 「いえいえ、待つのも執事の仕事です故」 我が家の前で待っていたキザ男は、俺の仲間の一人だ。 名は神崎 修。 最終成績は俺と同じくらいで、トップクラスよりは少し下だった。 見た目は175cmと、俺と並ぶ高い身長に甘い顔立ちも手伝い、間違いなく爽やか系美青年。 中学の卒業式では、一体何人の女子生徒にツーショットをねだられていたことやら。 今日のこいつの服装は、白のシャツに胸元のポケットにチェーンがついた黒ベスト、そして学生ズボンに学生靴ときた。
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