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これが大柄な男ならともかく、長身で細身の爽やか美青年が似合わないはずがない。
憎たらしいが。
「何か腹立ってきた」
「何故でございましょうか?」
「お前の存在に、だ」
これでも根はかなりいい奴なのだ。
そして二人でチャリを漕ぎながら集合場所へと向かう。
「お前彼女作らねぇのか?」
「我らが主にいないのですから、私が先に作っては…」
「やかましい。嫌みかコノ野郎」
そうこうしてる内に到着した。
今回は行き着けのゲーセンからブラブラがスタートだ。
そして残りのメンバーを探すと…いた。
「やったッ!これで今日のお昼は直ちゃんの奢りねッ!」
「うぅうぅ…」
ギタフリをやっていた二人組に、俺たちは声をかけた。
「よう。頑張ってるな」
「今回は、どちらの勝利なんですか?」
「もちあたしよッ!お陰で今日のお昼代が浮いたわ」
「うぅうぅ…榊くーん…」
この二人は、俺たちの女友達である。
ここに、俺を除けば中学でも人気のあるメンバーのグループが全員集結した。
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