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泡沫(うたかた)の夢 ボクらは流刑地に流された 永遠(とわ)に償う事の出来ぬ罪 灼重の罰はボクらの肩にのしかかり 悲鳴をあげるのを耐えている 固く絡めた掌は 明日無き未来を生きる覚悟 『死んだって良いんだよ』 『死んだって良いのだよ』 響く魔王の囁きは ボクらの唯一の癒やし 現(うつつ)の夢に苛(さいな)まれる 夕立上がりの昼下がり
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