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「私は疲れたのだよ」
「どういう事だ」
「私がしてきた事は何一つ実を結ばない。この世は敵意と殺意に満ち、お互い殺し合っている」
「それはお前ら魔族がしてきた事だ。元々先に手を出したのは魔族」
「確かに魔族と一括りしてしまえばそうだ。だが魔族の総意で攻撃したのではない」
「元々私は魔族と人間が和平を結ぶように動いてきた。だが後一歩の所でそれを邪魔する者が出た」
「その者達は和平を結ぶことを良しとはしなかったのだ。私が気づいた時にはもう取り返しのつかない事になっていた」
「人間に説明しようにも、人間は私達を敵として認識した為、取り合ってくれなかった」
「そして魔族と人間の戦火は広がっていった。」
「そして今、この戦火を鎮めるためには私が死ねばいい。そうだろう?違うか?」
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