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気づいた時には俺が殺した魔王の城に来ていた
何故かはわからない
いや、わからない、気づかない振りをしてる
こんな所に来ても彼女は生き返ったりしない
それでも来てしまった
そして魔王の部屋に行く
そこにはまるで眠っているかのように椅子に座る魔王の亡骸があった
そこで俺は気づかない振りをしていたものに気づいてしまった
嗚呼、魔王よ
俺のしたいことがわかったよ
それはな それはな
「それはな、この無常な世界を浄化する事だったんだ」
その事に気づいた俺は笑う
笑う
笑う
全てを嘲笑うかのように笑い狂う
「ハハハッ!!浄化だ!!この世界は汚れている!!罪もない人を殺め、誰も気づかない振りをしている!そんな事でいいのか!!俺が!!俺がこの世界を、いや!この世の全てを浄化してやろう!!ハハハッ!!」
笑い狂う
笑い狂う
可笑しくなったように笑い狂う
その時、魔王の亡骸が僅かに笑った
歓喜するかの如く
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