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ワゴンの後部の・・・ドアって言うのかなこれ。とにかくあの「パカッ!」ってなるやつを開けて食料品が満載された段ボールを次々と放り込む。
うん、やっぱり今日は幸運なんだな。思わずさっき断念した鼻歌を再開する。
どう聞いても「地上の星」です。本当にありがとうございました。
何でこんなにシリアスな曲ばかり思い浮かぶのか、この時点では僕はわからなかった。
ただ、今考えると、この後に起こった──元々最悪だった僕の人生をさらに最悪の場所へけ落とす出来事を暗示したものだったのかも知れない。
それでも、この時点ではまだ僕は間違いなくご機嫌だった。
後ろから何かに右足をガッチリとつかまれるまでは。
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