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始まりは雨
『〇×タウンに売っとったでぇ~』
家に真っ直ぐ帰りたかったが、以前から欲しかったプラモデルを買いに行く事にした。
雨の降りしきる中、20km離れた大型ショッピングマートへタロウは原付バイクで向かう事に決めたのは三時間前。
今日のお昼の休み時間に連れから携帯電話に留守録があったからだ。
今は夜の7時前。
(寒いやん)
秋が近づいてきたのは朝晩の冷え込みやテレビのニュースや天気予報、近所を行き来している人等の格好で判っていた。
のに、
タロウは秋物どころか、長袖シャツを着る事もまだ先の事だと考えていた。
原付バイクに乗るのは久しぶりだった。
90日間の免停期間があったのだ。
本当は免停を短縮したかったが仕事が忙しく、公休日も出勤する程だった。
勿論、期間中は車も原付バイクも運転しなかった。
それまでの間は自転車を使って移動してた。
そして昨日、ようやく免停が明けた。
八時には目的の店に着く予定…
朝、出かける前に天気予報を見ればよかった。
今朝に限ってテレビを視る時間がなかったのだ。
雨が降ってるから安全の為、タロウは国道を走らせる事にした。
制限速度で原付バイクを向かわせる。
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