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「長門、ハルヒのために少しかわいらしく微笑んでくれ。」
「……」
「お前の気持ちは何となくだが分かったから、とりあえずは今はハルヒの望むことをしてやってくれないか?」
俺は抱きついている長門にそうささやいた。
しかし、宇宙人にも心があるんだろうな。ハルヒの言うとおり。
長門は俺の顔を見て、ゆっくりと近づいた。
「何をする……?」
「……好き。」
すると、俺の頬には何か温かく柔らかい感触を感じた。長門は俺に、キスを……したのか?
「長門、何をやってるんだ……!ハルヒがいるのに!」
「……」
長門は何だか、自分のしたいことをし終えたように今一度笑顔を見せて、静かにイスに座って本と読み始めていた。
「長門……?」
呼びかけても返事がない、いったいどういうことなのか……さっぱり分からない。
そして、肝心のハルヒは……?
「……いい!良い写真が撮れたわよ!」
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