『Smile』

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喜んでいた。デジカメを片手に。 とりあえず安心した。 ハルヒ……頬にキスぐらいなら、許せるようにでもなったのか。  「ハルヒ、なんだ……今の写真に収めたのか。」  「当たり前じゃない!」  「……長門は頬にキスをしたんだぞ。そんな写真、おまえは許せるのか?」  「いや……有希はやっぱり役者肌なのね。」  「……は?」  「思えばギターもうまいし、有希は普段は無表情だけど……演技になると、あそこまで表情の幅が広がるとは思わなかったわ。」  「そうか、そう思ってくれていればそれで平和だな。」  どうやら、ハルヒは今の長門のしたことは、全て演技……またはそれに準ずることであると思っているらしい。 まあ、長門はハルヒが思えばすぐにそれに対応できる能力があるからな、俺もそう思いたいぐらいだ。
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