『Smile』

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 ―――そうだ、この玉子焼きを使えば谷口でも長門を笑顔にできるんじゃないのか?  なんというバカなことを考えてるんだ俺は。 それに、だし巻きタマゴはさっきハルヒにあげた分で無くなっているのにな。  「おまえは単純なヤツだな、案外。」  「な、何よ!」  「谷口でも国木田でも……同姓の朝比奈さんでもできる方法で、お前は笑顔になっちまったな。」  「今のはこのだし巻きタマゴがおいしいだけで、それとこれとは話が別なのよ!」  「はいはい、分かった分かった。俺も行くから、その不機嫌な面少しはゆるめておけよ。しわができやすくなるぞ。」  まあいいか、どうせ暇なんだからハルヒに付き合ってやっても。
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