第Ⅱ章

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「まあ、いいや。 おねえさん気にいっちゃった」 そういうと 座っていた木の枝から 飛び降りた。 「っ! 危ないっ!」 そう思ったぐっちょんは 男の子が落ちるであろう場所に駆け寄った。 が ずべしっ 素敵な効果音と共に ぐっちょんの顔面に 男の子のブーツの底が直撃した。 そのまま鼻血ぶーで倒れるぐっちょんと 踏ん付けた反動で華麗に翻り着地する彼。 しゅたっという音が 軽やかさをより強調させた。 ぐっちょんは間抜けさを 際立たせる結果となったが。 男の子は倒れているぐっちょんを 引っ張りおこした。 「人が助けてあげようとしたのに… 恩をあだで返された…」 むすっと悪態をついてみた。 「えーだって重力には逆らえないしー」 そういって男の子はぺろっと舌を出した。 ますますぐっちょんはむすっとした。 モンペのポケットからティッシュを取り出し 鼻から出ている鼻血を拭う。 男の子はそんなぐっちょんを見ながら 悪びれもなくニコニコしている。
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