第Ⅰ章

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とある河原道を 一人の少女が行く。 灰色のスウェットに たぶだぶのもんぺをはいた なんともいえない 服装である。 髪はくせっ毛の黒髪で 黒ぶち眼鏡をかけている。 普通の少女だったなら 目を見張るほどだったはずだが、 彼女は全くと言って良いほど違和感がない。 故にすれ違う人々は 彼女を見て 妙に納得して先を急ぐのだ。 そんな彼女の名前は ぐっちょんユーコ。 どっちが名前かは さしたる問題ではナイ。 十代後半の年齢より 若干幼くみえる。 それなのに 彼女の雰囲気は どこか昔を思わせるものが あった。
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