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「あぁ~お腹空いたなあ…
トイレ行きたい…」
ぐっちょんは
先程から鳴り続けていた
お腹を押さえながら
天を仰いだ。
お金が足りない。
どんなに倹約しても
減るもんは減る。
それがお金。
出立時に持っていた
お金…
あんなにあったのに…
いつもは
ほろりと頬を伝う涙も
ホントの現実にぶちあたると
乾くらしい。
ふはははは
という乾いた笑い声は
虚しく風邪に消えていった。
とりあえず。
何でもいいから歩こう。
もしかしたら
何とかなるかもしれない。
そう思ったら
元気が出てきた。
ぐっちょんユーコ。
ティッシュと希望は
忘れない。
お金なんかなくとも
私には…
何かしらあるじゃない!
夢とか希望的な感じのものが!
なんか私
今良いこと言ったかも☆
かなり自己満足的な考えだが、
ぐっちょんにとっては
頑張る勇気になったみたいだった。
足をふんばり
さあ歩こう。
そうしてぐっちょんは
歩きだしたのであった
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