1人が本棚に入れています
本棚に追加
ぐっちょん絶体絶命。
この状況で例え
対抗してきても
一人の少女と大の男多数。
普通に考えても
勝ち目などない。
勝ちを確信した黒装束の男たちは
余裕の表情でじりじりと
ぐっちょんに迫っていく。
だが
この状況であるのに
関わらず、ぐっちょんは
助けを求めたりは
しなかった。
ただひたすら俯いていた。
若干震えているようにも見える。
この様子が更に彼らに余裕を与えた。
「今まで数多くの兇手達を闇に葬ってきたと聞いたが...
大した事もなさそうだなぁ」
そう言い放った刹那。
彼の喉元には先ほどまで自分が持っていた剣が煌めいていた。
「なっ・・」
突然の出来事に周りの者たちも
呆気にとられ声も出なかった。
男の額から脂汗が一筋流れ落ちる。
「ほんっとにさーー・・・」
この空気を切り裂いたのはぐっちょんの冷たい一言。
次いで。
「何様じゃてめぇらぁああああ!!!!!」
大声と共に
周りにいた男達が吹き飛ばされる。
次から次へと敵をばったばったと殴り飛ばし
拳を振るう姿は正に鬼神。
表情もいつもののへーんとしたものではなく
目付きが鋭く雰囲気が全く別人のようだった。
最初のコメントを投稿しよう!