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俺はそいつのいたたまれない姿を見て
手を伸ばしてみた。
ビクッ
そいつは俺の手に気付くと
体を退いた。
俺に似合わず内心落ち込んだ。
するとそいつは
「あ…、や…だ、やだよぉぉ…。」と
怯えた声を出す。
そして
震え出し泣き出してしまった。
足もガクガクしている。
ここから速く逃げ出したいんだろう。
しかし、
足が言う事を聞かないらしく
そいつは動かなかった。
このままここにいたら
さっきの奴らが起き出すのも時間の問題だ。
そして俺は
そいつのほうにまた手を伸ばした。
そしてそいつの頭を撫でる。
「う……、え?」
すこし戸惑い気味の声をだした。
しかしすぐに落ち着いたのか
震えも止まり俺の手に顔を擦り付けて来た。
カァッ///
その姿を見て
俺は自分の顔が赤くなったのが分かった。
(かわいすぎ///)
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