第一章

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俺はそいつのいたたまれない姿を見て 手を伸ばしてみた。 ビクッ そいつは俺の手に気付くと 体を退いた。 俺に似合わず内心落ち込んだ。 するとそいつは 「あ…、や…だ、やだよぉぉ…。」と 怯えた声を出す。 そして 震え出し泣き出してしまった。 足もガクガクしている。 ここから速く逃げ出したいんだろう。 しかし、 足が言う事を聞かないらしく そいつは動かなかった。 このままここにいたら さっきの奴らが起き出すのも時間の問題だ。 そして俺は そいつのほうにまた手を伸ばした。 そしてそいつの頭を撫でる。 「う……、え?」 すこし戸惑い気味の声をだした。 しかしすぐに落ち着いたのか 震えも止まり俺の手に顔を擦り付けて来た。 カァッ/// その姿を見て 俺は自分の顔が赤くなったのが分かった。 (かわいすぎ///) _
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