絶望する生徒会

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「知弦さん……本当ですか?」 「嘘よ」 「あっさりカミングアウトしないでください! その話自体嘘だなんて! リアルにありそうだったから信じるところでしたよ!」 「騙されるほうが悪いのよ」 「ああ、この人将来絶対詐欺師とかになりそうだよ……」 「私と結婚すればがっぽがっぽよ? どう私を攻略してみる?」  自然と身体が震えている。警告してるんだろうか。 「け、けけけ結構です」  声も何もかも震えている。 「キー君ったらまたまた。気持ちは偽装しちゃダメよ?」 「いえいえ、し真実ッス。いや、好きですけどその……あの、日本じゃ一夫多妻制は認められてないので……」  なんとか逃げられた。
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