絶望する生徒会

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「如何なることであろうとも事実は、包み隠さず言うべきなのよっ!」   会長がいつものように小さな胸を張ってなにかの本の受け売りを偉そうに語っていた。  実に会長らしい名言だった。  そこで俺はキュピーン、とひらめいた。 「もしかして、会長。俺への愛を包み隠さず言おうっていう決心がついたんですかっ!」 「なんで私が杉崎に惚れなきゃいけないのよっ!」  会長は席をバン、と立ち上がりながら否定し、さらにバンとホワイトボードを指す。 「テーマはこれよっ!」
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