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「嘘偽りだらけの世の中なんて最低よ」
「嘘だ!」
俺は机に寝かせた身体を勢いよく起こしながら叫ぶ。
「いや、使いどころ間違ってるから……」
「真冬もこの前、謳い文句に嘘をつかれました……」
嫌な思い出でも思い出すように暗い表情を浮かべている。
「何かあったの?」
会長は神妙そうに、訊ねる。
「はい、実は……」
真冬ちゃんは怪談話をするかのような雰囲気というかオーラをだしている。
もしかしたら相当嫌な思い出だったのかもしれない。
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