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J☆side
家に帰って、風呂が溜まるのを待っていたら。
携帯が光った。
内容を確認すると、アンタからのメールで。
『電話しても良いかな?』
とだけ、書かれていた。
ばーか。
「今のメール、何?」
『あ…。J君、いそがしくないかなーって思って。』
メールを呼んですぐにアンタに電話をかけた。
「ばーか、いちいちお伺いたてなくても良いよ。仕事中なら出れねェけどさ…」
恋人、なんだしさ?
電話くらい、いつでもかけてこいよ?
『J君!テレパシー?』
「何が?」
『俺ね、“ばーか”って言って欲しくて、電話したかったの。』
ビックリしたように、安心したように言うアンタ。
「他には?」
『え?』
「ほかにも、して欲しい事があったんじゃねーの?」
俺が問うと、アンタは何かを考えているのか…無言になった。
「当ててやろうか?」
返事はないけど。
俺は続ける。
正解する自信があったから。
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