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「俺に…抱き締められたかったんじゃねぇの?」
『ぁ!!』
図干しなんだろう、アンタは。小さくビックリした声だけ漏らして返事はない。
「今から行くから、さ?」
『じぇい…くん。』
「ちょっと、待ってて?」
そう言いながら俺は、風呂の湯を止めて鍵とサイフを用意した。
『…良いの?』
やっと返事をしたアンタ。
「良いから、待っとけ。」
俺は、一刻も早く駐車場に向かいたくて。名残惜しいけど、アンタとの電話切った。
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