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ウーノ☆side
約束の時間に10分遅れて。
雅さんとしーさんが到着、
「2人とも、おそっ…うわっ」
遅いですよって言おうとしたら。雅さんに勢いよく飛びつかれて、俺は後ろに転がる。
「ごめーん!!ウーノ、あのね、ごめんね?」
超ハイテンションで謝りだす雅さんに、何も言う気が起きない。俺はつい
「よしよし。無事に来られて良かったですね。」
なんて、頭を撫でてしまう。
はぁ…
俺が雅さんの相手に疲れていると。
「お鍋運んで~?」
場所を提供してくれたJ君が台所から俺たちを呼ぶ。
「はいはーい♪」
今まで謝っていたのはどこへ行ったのやら。お鍋と聞いてご機嫌な雅さんは、俺の腕をスルリと抜けて。
トコトコとJ君からお鍋を貰って来た。俺も立ち上がり、食卓の用意をする。
しーさんは部屋の真ん中で寝ているキヨシを起こしたり、持ち込んだクリスマスソングのCDをプレイヤーに入れたり。地味に忙しそうだ。
俺たちの用意は着々と進み。
「メリークリスマス☆」
一際明るい雅さんの音頭で宴が始まった。何であなたが音頭を取るんだ?と疑問にも思ったが、いつも以上にテンションが高い雅さんには誰も突っ込めない。宴はどんどん盛り上がって。
もう食べられないってくらい、鍋を消費したところで。
「クリスマスケーキ買ってるよ~。」
と、キヨシが立ち上がった。
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