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だって…
喧嘩したわけではありませんしね。悪いのはあちらですから。
…
……。
そんな日が数日続いたある日。
楽屋で2人きりになった、俺たち。
俺は、いつも通りゲームをしているんだけど。
あちらは、すみっこで小さくなってる。
ふんっ。
謝る事もできない人の事なんて知りません…。
知りません。
知りません。
チュドーン
俺のゲームのキャラが死んだタイミングを見計らったように。部屋は歌声に包まれた。
「よーく考えよー♪雅は大事だよ~♪よーく考えよ~♪…」
くそっ!!
無限ループかよ。
俺が反応を示すまで、歌い続けるつもりらしい。
その体育座りで小さくなってる姿が、可愛くて。その、ちょっと替え歌にしちゃってるところが可愛くて。
「だぁ!もうっ!こっちくれば?辛気くさい。」
俺は我慢の限界で。
隣に呼んだ。
「え?いいの?」
なんて言いながらニタニタ笑いながら近付いてくる。
俺は貴方に完敗です。
「よーく考えよ~♪…」
「ウルサイ!しつこい!」
fin
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