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「見て見て、可愛い?」
リビングに着くと、鞄を持ったままでクルクルとターンをして見せるアンタ。回る事で起こした風がスカートを広げる。
「ぁあ。可愛い可愛い。」
「J君!心こもってなーい。」
「こもってるこもってる。」
「嘘だ!2回続けて言う時は反応イマイチなんだよっ!!」
床に座り込み、ぷーっと頬を膨らまして襟元のリボンを弄ぶアンタ。そして、ポツリと呟いた。
「しーちゃんの嘘つき。」
…しー君?そういえばアンタ今日はウーノのうちに遊びに行くって言ってたっけ?今、しー君はウーノんちに住んでるって言ってたし…そこで何かあったのか?
「嘘つき嘘つき嘘つきぃ。」
どんどん大きくなっていく声。
話が全く掴めない。
「どした?」
「ウーノ達がね…メイドプレイしたんだって。」
「う、うん。」
それは…しー君がメイドなのか?
「でね。めちゃくちゃ盛り上がったから…俺にも…。」
言いかけて、顔を赤らめるアンタ。
なーるほど。
そーゆーことね。
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