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「だからさ、こっち向いてよ。」
アンタは、真っ赤な顔をこっちに向けて。それを隠すように俺の胸に顔を埋めた。
「じぇいくん…」
「はい、はい。あ、ごめん…2回返事はダメなんだっけ?」
俺がからかうように言うと。
「今は良い。でも…。」
アンタは少し鼻声で言う。
「でも?」
「その代わり…2回…呼んで?」
ふふ。
可愛いアンタ。
やっぱり、アンタはそれで充分だよ。
「雅…?みーやび。」
えへへっと笑うアンタの背中に腕を回し。今度は正面から抱き締めた。
アンタの腕も俺の背中に添えられる。
「Jくん、ありがとー。」
「こちらこそ、ありがとな。アンタが俺を喜ばせようとしてくれたのは嬉しいよ。」
「本当?」
目をまんまるにして、こちらを見上げるアンタ。あらあら、すっかり白目が充血しちゃってる。
「本当。ま、生まれたまんまのアンタの方が何十倍も嬉しいけどね。」
俺はニカッと笑って…背中に付いたワンピースのチャックを下ろす。肩から落ちるフリルたっぷりの黒い布。こんなもん、いらねーんだ。
「キャア!J君のエッチ!!」
身を捩って、前を隠そうとするアンタ。
「あれ?ご主人様を喜ばせるために着てたんじゃねーの?」
「そっっっ!!それは、、、」
耳まで真っ赤にして、俯くアンタ。そのアゴをグイッと持ち上げて。
アンタのくちびるを塞ぎ。ゆっくりと押し倒した。
ワンピースも靴下も何もいらない。
ありのままのアンタにしてから。
全身、美味しくいただいてやるよ。
fin
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