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俺は叫んだ後に、屋上へと走った。永遠も遅れながらついて来る。
永遠『ちょ、ちょっと、どうしたのよ~』
聖『屋上に行く廊下ってここしかないよな!!?』
永遠『えっ?うん…。多分』
そしてまた、あの重たい扉をあけた。
聖『……い、いない…』
永遠『え、誰が?』
聖『天空からの使者って娘』
永遠『…プッ、アハハハ~!あんたバッカじゃないの~?』
聖『いいよ、別に。もう相手にしねぇから』
永遠『えっ!ちょっと、何よ。どうしたのよ』
聖『相手にしねぇって言ったろ?』
俺は冷たく、永遠を突き放した。
その態度に永遠はとても驚いていた。
永遠『ゴメン…。けど、その天空からの使者って女の子なの?』
聖『あぁ、そうだ。お前よりもかなり可愛いぞ』
永遠『ぐっ……、その娘がどうしたのよ!』
聖『覚えてねぇのか?聖奈からの手紙の内容を』
永遠『聖奈からの手紙?』
聖『「二人の場所で何かが起きる」って書いてあったろ?』
永遠『あっ、そういえば』
聖『多分、その「何か」があの娘なんだよ』
俺は不意に回りを見まわした。
永遠『もぅ、どこに行っちゃったのよーッ!!』
聖『わかんねぇ…』
永遠『もしかして、幻覚とか?』
聖『幻覚の相手が、いきなりキスをしようとするか?』
ら永遠『え、…キスしたの…?』
聖『してねぇよ』
永遠『だ、だよねぇ~…。ハ、ハハハ…』
信じてないな、こいつ……。
聖『お前は知らねぇか?』
永遠『う~ん……あっ、もしかしたら隠し部屋か隠し通路かも…』
聖『そんなもんが学校にあるのかよ?』
永遠『情報通の私をなめないでよ!先代の校長はカラクリ好きで、学校に細工したって聞いたことあるのよ!』
聖『それってどこにあるんだ?』
永遠『さすがに、そこまでは知らない。あるってことを聞いただけだから』
聖『しゃ~ねぇ。探すか』
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