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俺は一旦家へと帰る事にした。
永遠も俺の後について来ているが、準備はいいのだろうか…?
聖『お前、準備しないのか?』
永遠『聖ので十分でしょ?』
聖『お前が襲われても、ぜって~助けねぇからな!』
永遠『あんたに襲われそうよ!』
聖『誰がお前なんか襲うかっ!!』
永遠『騒がない、叫ばない、暴れないは守ってよ?』
聖『………』
そして、自宅に到着。永遠と共に家の中へ。
聖子『あら、おかえり。永遠ちゃんも一緒なのね☆』
永遠『お邪魔します!』
聖『邪魔するなら帰れ』
聖子『聖の邪魔ならしてあげてね♪』
聖『いらねぇ事を言っ……!』
と、言っている途中で口を抑えられた。
永遠『お母さんにそんな口遣いしない!』
聖『………』
この二人が揃うと、誰も敵わねえよ……。
俺は自分の部屋に準備をしに行った。
部屋に入ってカバンを取り出すと同時に、再びドアが開いた。
永遠『きったな~い。片付けくらいしなさいよ』
聖『これが男の部屋だ。嫌なら出てけ』
永遠『何持ってく~?』
無視かよ…。
聖『懐中電灯と食料、着替えにお守り…その他もろもろ』
永遠『キャンプ行く気?』
聖『そのくらい警戒しないといけないってことよ!』
永遠『説得力ないよ…』
聖『うるさい…』
そして、準備を終えてリビングに向かう。
聖『母さん、昼飯ある?』
聖子『はい。永遠ちゃんの分も作っといたから☆』
永遠『ありがとうございますッ!』
聖『いただきます……』
永遠『いっただきま~すっ!☆』
聖子『永遠ちゃんは元気ねぇ~。羨しいわ』
永遠『そんな、お母さんもまだまだ若いですよ☆』
聖『お世辞はやめろよ。マジにするから』
永遠『お世辞じゃないわよっ!』
聖子『永遠ちゃん、ありがとうね!』
永遠『ホントにお世辞じゃないですよ!』
その言葉を聞いて、母さんは表情を変えた。
聖子『その事もあるけど、…こんな聖と一緒にいてもらって、本当にありがとう』
永遠『え、あっいえ、こちらこそありがとうございます。聖と遊んで、ホント楽しいです!』
聖子『ここに聖奈ちゃんがいたら……』
その瞬間、三人に沈黙の時間が流れた。
聖『……ご馳走さま…』
聖子『…あっ、ゴメンね、暗い話ししちゃって』
永遠『いえ、ご馳走さまでした!』
聖『行くか…』
永遠『うん…』
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