君からのSOS

13/44
前へ
/54ページ
次へ
永遠『えっ?何で?』 聖『レンガの形が違うやつを探してくれ。多分スイッチだ』 永遠『レンガの形が違うもの……』 二人で探す事二分。 永遠『聖っ!あったよ!』 聖『ナイスっ!』 そして、レンガをおす。 「ガコッ、ゴゴゴ……」 またもや、未知の扉がひらいた。 聖『ほらな!』 永遠『じゃあ、出陣~』 永遠も余裕が出来たのか、声が明るくなってきた。 けど、心なしか震えている感じがする…。 聖『無理してないか?今ならまだ引き返すこと出来るけど…』 永遠『ここまで来て、引き返すなんて。そんなに弱虫じゃないよ!』 聖『無理なら俺に言えよ?』 永遠『ありがとね、聖…。あんたのそ~ゆ~とこ、好きだよ☆』 聖『あぁ…』 そして、また歩き出す。 永遠は、いつの間にか俺の手を握っていた。何だ かいつもの永遠じゃない気がした。 聖『今度は長いな…』 永遠『ちょっと、疲れちゃったかも…』 聖『少し休もう』 永遠『え、いいよ。時間が無いんだし…』 聖『いざってときに、倒れられでもしたら困るのは、俺』 とか言いながら、一番休みたかったのは、自分自身だった。 聖『ほらよっ!』 俺は水を手渡した。 永遠『何?これ?』 聖『さっきのお返し☆』 永遠『聖はあるの?』 聖『ちゃ~んと、持って来てるって!』 永遠『そう…』 永遠は急に悲しそうな声になった。 聖『どうかしたのか?』 永遠『ううん。大丈夫』
/54ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加