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永遠『えっ?何で?』
聖『レンガの形が違うやつを探してくれ。多分スイッチだ』
永遠『レンガの形が違うもの……』
二人で探す事二分。
永遠『聖っ!あったよ!』
聖『ナイスっ!』
そして、レンガをおす。
「ガコッ、ゴゴゴ……」
またもや、未知の扉がひらいた。
聖『ほらな!』
永遠『じゃあ、出陣~』
永遠も余裕が出来たのか、声が明るくなってきた。
けど、心なしか震えている感じがする…。
聖『無理してないか?今ならまだ引き返すこと出来るけど…』
永遠『ここまで来て、引き返すなんて。そんなに弱虫じゃないよ!』
聖『無理なら俺に言えよ?』
永遠『ありがとね、聖…。あんたのそ~ゆ~とこ、好きだよ☆』
聖『あぁ…』
そして、また歩き出す。
永遠は、いつの間にか俺の手を握っていた。何だ
かいつもの永遠じゃない気がした。
聖『今度は長いな…』
永遠『ちょっと、疲れちゃったかも…』
聖『少し休もう』
永遠『え、いいよ。時間が無いんだし…』
聖『いざってときに、倒れられでもしたら困るのは、俺』
とか言いながら、一番休みたかったのは、自分自身だった。
聖『ほらよっ!』
俺は水を手渡した。
永遠『何?これ?』
聖『さっきのお返し☆』
永遠『聖はあるの?』
聖『ちゃ~んと、持って来てるって!』
永遠『そう…』
永遠は急に悲しそうな声になった。
聖『どうかしたのか?』
永遠『ううん。大丈夫』
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