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突然声をかけられたために、跳ね起きる勢いで驚いた。
聖『っ…。永遠(みらい)ッッ!!』
永遠『きゃッ!!ちょ、ちょっとぉ~。大声出さないでよ~』
聖『バカが変な事言うからだろ?』
永遠『ば、バカって誰よっ?』
聖『お前ぇ。目、大丈夫か?』
永遠『えっ。目は大丈夫よ。何で?』
聖『いや、この辺りには俺らしかいね~のに、誰なんてないぜ?』
永遠『・・・あんた絶対ぶっ倒すーッ!!』
永遠はこっちに向かって走りだした。
俺も捕まるまいと、柄にも無く校舎をダッシュ。
しかし、高校生の虚しい鬼ごっこもここまで。
俺は、例の夢の話しを切り出した。
ちなみに、永遠は聖奈と一緒で高2。
しかし、一年間海外で生活していたために、一年下の俺と同じクラスになっている。
聖『なぁ、永遠。今日変な夢、見なかったか?』
永遠『ぶっ倒……え?』
聖『見えない相手に、何か話しを聞かなかったか?』
永遠『ぷっ…?』
聖『何がおかしいんだよ!』
永遠『いやね。今日の夢であんたを見つけたんだけど、闇の中で独り言言ってたわよ。今思い出してもお腹が痛いよ…』
聖『ひ、独り言ぉ~?』
永遠『うん。内容まではよく分からなかったけど、最後は大声で「待てっ!!」って』
聖『そっか。』
永遠『けど、あんたも彼女探し、懲りないねぇ』
聖『彼女じゃねぇ!』
永遠『じゃあ、友達?』
聖『でもない…』
永遠『じゃあ何よ?』
聖『隣のお節介やきだよ…』
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