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永遠『ちょっとッ、それはひどいんじゃない!?』
聖『あっ……』
ヤバい……。
調子にのりすぎた……。
永遠『あんたねーッ、言っていいことと悪いことがあんのよ!!』
聖『すまね、ちょっと調子にのりすぎた…』
永遠『あんたのために、聖奈がどれだけ自分の時間を割いたか分かってんの!!』
聖『えっ…?』
俺は正直、何の事かすっかり忘れてた。
永遠『聖奈はね、あんたが城東受けるって言ってから、あんたのために勉強教えたでしょ?』
聖『あ、あぁ…』
永遠『あれも、徹夜して頑張ってたのよ!それなのに、あんたは……ぅっ……』
聖『えっ!?泣くなよ永遠~』
永遠『私はね、うっ…あんたの…そういう無、無神経なとこが大っ嫌い!!』
聖『ご、ゴメン…』
…ドンッ!!
聖『うわぁっ!?』
いきなり押されたと思うと、永遠は反対の方向へ走って行った。
行く先には、大粒の涙が…。
………。
聖『屋上に行こう…』
一人階段を上り、屋上へと出る重い扉をあけた。
「ギ、ギギィ~…バタンッ」
俺は屋上にあるベンチに腰掛ける。
俺が見つめる先には、朝の輝かしい太陽がある。
そして、夢の事を忘れて物思いにふけっていた…。
??『…大丈夫ですか?』
聖『大丈夫も何もね~よ……えっ?』
ヒジリ『申し遅れました。私、天空からの使者、『ヒジリ』と言います。あなたをお助けするのが、私の役目…』
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