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「だからね、心配しなくてもいい、時間はかかるかもしれないが・・」
「そんなの・・待てない・・待てなかったからボクはクロノアを呼んだ・・」
哀しみの王は目線を変えずに国を見据えたまま返事を返した
「向こうから気づいてくれなかった」
王の表情は変わらずに口だけがまるでロボットのように動いていた
「でもまぁ・・結果的にあんたは助けてもらったわけだ・・」
「うん」
その場はただただ静かだった
「ちょっとぉ・・何この湿っぽい空気・・もっと明るく明るく!ね!レオリナ!」
「タットは明るすぎだよ」
笑ってそう言う
「えー、こんぐらいがちょうど良いんだってば~カナちゃんももっと明るく話そうよ!」
「・・・明るく・・・?」
明るい・・眩しい・・僕には向いていない
僕が望むのは哀しみ・・暗い・
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