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「おい王、哀しむのは勝手だ・・だがな、哀しむだけじゃお前のやっていることは世界と同じだ」
世界と・・同じ・・
世界・・ボクを必要としなかった世界
ボクを忘れた世界
「忘れられるのは・・嫌だ・・もう・・」
「ふうっ・・」
レオリナはため息をつきながら哀しみの王に歩み寄った
「じゃあ決まりだ、一度この国の外をあたしらと一緒に見に行くよ」
そう言って王の前に手を差し出した
「見に・・?何を・・?」
レオリナは顔をしかめ王の顔を両手で挟んで言い放った
「あんたの忘れていた世界だよ」
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