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制服姿のままフラフラと食料を買いに出掛け帰宅している最中に狭い路地から人影が姿を現した。
夏の夜だというのに白いロングコートにサングラスをかけた短髪の男だった。
「高校生?」
イチナは昼のニュースを思い出し持っていた買い物袋を強く握った。
「そうだけど?なんすか?」
男の口元が緩んだと同時にイチナの懐に目掛け飛び込んで来た。
――止まれ!!
頭へ思いを連動させると同時に能力が発動した。
飛び込んで来た男がそのままの体勢で止まった。イチナは背後に回り思い切り蹴り飛ばし逃走した。
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