憧れ

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「おはようケンタ。まだ、朝早いから静かにな」 紺色のスーツに、臙脂(エンジ)色のネクタイをしたお父さんが、優しくボクの頭を撫でて言う。 ボクは、尊敬するお父さんの言葉に従い、 尻尾を、大きく二回振る。 「ははは。偉いぞケンタ。じゃあ、行ってくる。」 お父さんは、『会社』へ出掛けて行った。
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