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委員会、それはあの戦争の後アリグムを含め混乱しきっていたパンゴアをまとめるために、ギルドマスター数人で構成されたものである。
戦争で崩壊してしまったパンゴアを立て直すため、委員会が色々な取り決めをしてきた。
今でもそれは変わらず、委員会がパンゴアのあらゆる事を決めている。
委員会で決めたことをギルドマスター達を通して、各地域にそのことを伝える。委員会議はそのための会議である。
「あそこの老人達は自分の地位を守ることに必死なんだよ……。ティアラが言っても俺が言っても結果は同じさ」
「…………」
カイルはXランクを持っているので、発言力はギルドマスターに引けを取らないが、最終決定は委員会で決めるため、誰が言っても同じなのである。
そして、それは今に始まったことではなくこれまでもずっとそうであった。
「近くのギルドに協力を頼んでやるしかないな。最悪、俺達だけでやるっていうのも考えられる」
「連絡は私がしておくわ。それに全員に注意を促しておくわ」
「ああ、頼む。それじゃあ¨転移¨」
カイルは、ティアラとの話が終わるとすぐに寮へと帰ってしまい、翌日のために深い眠りについた。
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