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それから一ヶ月ほどギルドの任務での実戦や、学園の戦闘に関するような授業を受けていくことで、アルス達四人の実力は目に見えて上がっていた。
もともと才能があったといえばそれもあるが、自らを高めようとする向上心があり、ライバルとも言える存在がチームの中にあったため、どんどんと成長していった。
カイルはというと、いつまでもアルス達に合わせてしまっていると自分が鈍ってしまうため、夜になると¨転移¨を使ってギルドに行き、もっと上のランクの任務を請けることで、各地の状況を見つつ鍛練を重ね、これから起こるであろう戦いに向けて準備をしていた。
そんな中、学園の毎年やっている合宿という名のサバイバル演習の時期を迎えていた。
その内容とは、パリス学園が所有している広大な森があり、そこで四日間チームで自給自足の生活をするというものである。
そして森は、周りに魔物は入ることが出来ない結界が張られていてので安全のように思えるが、完全な自給自足で食料は自分達で取らなければいけない。
自給自足ということは、当然その森には動物がいることを示しているので、怪我をしてしまう場合もある。
しかし命に危険があっては本末転倒なので、学園へと一瞬で移動出来る転送魔法陣の描かれている札を一人一枚持っているので、それを使って命は守ることが出来る。
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