パリス学園

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「使い魔とは一緒に戦うパートナーのようなものです。契約を結び、それに成功することが出来れば、いつでも呼び出す事が出来ます」 「二人ともありがとう。みんなもしっかりと復習してきたな?じゃあ闘技場に集合だ。解散!!」 最後まで堂々とした姿勢を崩さずに説明を終わるアルス。二人の説明が終わり、全員に確認を取るとすぐに解散の号令をかけて、ロールは教室から出ていってしまった。 他の生徒達も、ロールの号令を聞くと教室から続々と出ていく。 (魔武器はともかく、使い魔かぁ。……どうしよう) ロールからの号令がかかり、クラスの皆が教室から出ていく中、カイルは椅子に座った状態のまま動かずに考え込んでいた。 自分の正体が《雷帝》だということをばらすわけにはいかない。ばれない方法が何かないかと色々考えるのだが、全くいい考えが浮かんで来ない。 難しい顔をして考え込んでいたその時、突然キティから声がかかり我に戻る。 「カイル早く行こ」 (まぁなんとかなるだろう) 何も案は浮かんでいないが、呼ばれてしまったために椅子から立ち上がる。その場の流れに乗って注意すれば、なんとかごまかせるだろうと思い、皆とともに闘技場へと向かうカイルであった。
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