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「お話は終わりましたか?」
「お前も……殺される準備は出来たか?」
龍鳳がカイルの元を離れると、レガミィは不気味な笑みを浮かべながら話しかけてくる。
カイルは眉一つ動かしていないが、復讐という闇が心を支配しているのは明らかだった。
「貴方はすぐに死なないでくださいね。あの、老いぼれのように……」
一瞬、本当に一瞬の出来事だった。
レガミィの言葉に反応するかのように、カイルはレガミィの背後に回り斬りかかる
「気が早いですね」
しかしレガミィも負けておらず、瞬時に黒い大剣を出して防御する。
金属の激しくぶつかり合う音が静まり返った森の中に響き渡る。
「¨サンダーボルト¨」
刀で押し合っている中、カイルは一歩後ろに下がるとすぐさま魔法を唱える。
素早く放った魔法だったからか、レガミィは落ちてくる雷を躱わそうとはしない。
それどころか、魔法を放ったカイルを嘲笑うかのように大剣を握っていない左腕を高く上げた。
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