23085人が本棚に入れています
本棚に追加
/479ページ
「この程度の魔法など、避ける価値も…」
「うおぉぉぉぉ!!」
カイルは魔法を放ったと同時に走りだし、レガミィが話しているのも無視して突っ込んでいく。
レガミィの懐に入り連続で攻撃するが、大剣で防がれてしまう。
「話は最後まで聞くものですよ?」
カイルが突っ込んでくるのに対して、レガミィは距離を取りながらも、カイルの間合いを確かめるように防御し続ける。
この戦いにおいて、レガミィの方がカイルよりも冷静に対処していた。
「あいつやっぱ楽しい相手じゃねぇかよ」
カイルがレガミィと、オーディンが魔物達と戦っている最中に、突然龍鳳が口を開く。
その顔は、まさにおもちゃを欲しそうにしている子供そのものだった。
「何でカイルを助けてあげないのよ!!」
レガミィに一人で向かっていくカイルの事など目に入っておらず、レガミィばかり見て笑っている龍鳳の目の前に立ち訴えるキティ。
しかしそんな訴えも龍鳳には届いていないのか、急に冷めた目で言葉を返してきた。
最初のコメントを投稿しよう!