憎しみの雷

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「この程度の魔法など、避ける価値も…」 「うおぉぉぉぉ!!」 カイルは魔法を放ったと同時に走りだし、レガミィが話しているのも無視して突っ込んでいく。 レガミィの懐に入り連続で攻撃するが、大剣で防がれてしまう。 「話は最後まで聞くものですよ?」 カイルが突っ込んでくるのに対して、レガミィは距離を取りながらも、カイルの間合いを確かめるように防御し続ける。 この戦いにおいて、レガミィの方がカイルよりも冷静に対処していた。 「あいつやっぱ楽しい相手じゃねぇかよ」 カイルがレガミィと、オーディンが魔物達と戦っている最中に、突然龍鳳が口を開く。 その顔は、まさにおもちゃを欲しそうにしている子供そのものだった。 「何でカイルを助けてあげないのよ!!」 レガミィに一人で向かっていくカイルの事など目に入っておらず、レガミィばかり見て笑っている龍鳳の目の前に立ち訴えるキティ。 しかしそんな訴えも龍鳳には届いていないのか、急に冷めた目で言葉を返してきた。
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