23085人が本棚に入れています
本棚に追加
/479ページ
「助ける？ 助けに行きたきゃ勝手に行け」
カイルの事を思っての言葉だったが、龍鳳に軽く流されてしまう。
その目は、呆れたと言わんばかりに冷めきっていた。
さすがのキティも、この表情には苛立ちを感じて声を荒らげる。
「あんた何様のつもりなのよ!! カイルは一人で…」
「だから、行きたきゃ勝手に行けって言ってんだろうが。自分の身も守れないようなガキに何が出来るか見物だけどな」
「…………」
キティの発言も、龍鳳の的を射た意見によって遮られてしまう。
龍鳳の言葉に悔しさを感じるが、事実であるがために反論する言葉を見付けることは出来なかった。
「でも……」
「それからもう一つ……あいつを馬鹿にし過ぎだ」
それでも少しは反論しようとするキティだが、またもや龍鳳に話を遮られる。
しかし今度の発言は、今までの龍鳳の態度を見たり、話を聞いている人間にとって耳を疑いたくなるような言葉だった。
最初のコメントを投稿しよう！